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学生インタビュー:増岡美紀さん(日本画コース)

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美術学部 美術学科
日本画コース 4年

増岡美紀(ますおか みき)さん

 

作品名は「関心」。コンセプトとして2つのことを考えました。ひとつは、自分と他者とのこと。自他論といいますか、他人を認識することで自分を認識するような、そういう考えを自分なりに解釈した作品です。牛(バイソン)が2頭、お互いを感じていて、相手を認識しながら自分を見つめているような感じに仕上げようと考えました。近しい関係ですが混じり合っているわけではなく、少し距離を置いた関係です。制作しているうちに、相手に関心を持っていることを表すにもいろいろな形があることを感じました。
もうひとつのコンセプトは、人間に殺される生き物としての牛です。私は、この2年動物を中心に描いてきました。テーマとして生き物を描くことには、血や肉についての考えがあります。絵の背景にある赤は、血をイメージしています。東山動物園で観察することが多いのですが、肉牛として飼われている牛とは違いますね。肉牛として飼われている牛たちは、いつか殺されてしまうことに気が付いているような気がしてなりません。でも、動物園の牛たちは、そのことを意識しないで暮らしています。関心があるのかないのかよくわかりませんが、「関心」というキーワードにつながっているようで、タイトルにしようと考えました。
絵の牛たちは動物園で見た雌牛と若い雄ですが、たまたまこのポーズになっていて惹かれました。人間も二人で立っていると、恋人だろうか、親子だろうか、友達だろうかと関係性を想像します。そうしたことを読み取ろうと想像することが面白いなと感じています。
私は、自分が人からどう見られているか、気にするタイプでした。よく見られたいと意識していました。でも、それってどういうことなんだろうと考えるようになり、哲学的なところから考えたいと本を読んだり勉強しました。自分と他者との関係性や自分について考えたこと、それを絵の中に入れていきたいと思い、絵画としての魅力につながるようにと考えました。描いているうちに、他人からよく見られたいという意識は薄れていき、今はどう見られてもいいという考えになってきました。

 

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